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アナジャコは、筆で釣ると言ふこと。 [キャンプ日記]

以前にマンガで「九州の方で、マジャクというシャコの一種を筆で捕まえる。」というのを読みました。
「へぇ~、面白い方法があるんだなぁ。」と思っていたら、直後に、そのマジャク釣りのパンフを手に入れました。
「九州に行く機会があったら、子どもと一緒にやってみたいなぁ。」と漠然と考えていたら、なんと近場でもマジャクが生息していると言う情報をGETしたのでした。

ちなみに上に「マジャクというシャコの一種」と書きましたが、これは私の記憶違いです。
マジャクとは"アナジャコ"の方言であり、シャコとは別の種類だそうです。
・アナジャコ・・・十脚目異尾類目アナジャコ科(カニ、エビ、ザリガニ、ヤドカリに近い仲間。)
・シャコ・・・甲殻綱口脚目シャコ科(エビとは違う仲間。)

という事で、このGWに子供と遊ぶ計画の第一弾は、アナジャコ捕りに決定!
前日に百円均一の店に行き、太筆・中筆・細筆を合わせて30本ほど購入します。
それ以外にもハンディ鍬やスコップ、バケツを買って当日に備えます。
潮の干潮は正午だそうです。朝9時くらいから始めると丁度よさそうでしょう。

朝7時に家を出発し、8時半には第一目的地に到着しました。
ここは私のネット調査結果で、多数のアナジャコが生息している場所の"はず"です。
大潮の時だけ干潟が出現するそうです。
ところが!行ってみると岸壁から干潟に下りれそうな場所がありません。
岸壁の高さは3m以上!
いくら下が干潟とは言え、飛び降りるには勇気がいる高さです。
また降りたはいいとしても、今度はどうやって岸壁を上がるのでしょうか?
潮が満ちてきたら、一家揃って海のもくずとなりそうです。
何とか降り口を探しましたが、降りられる場所は何キロも先のようです。
妻と協議の結果、ここは目的のアナジャコが捕れる場所ではないらしい?という結論に達しました。

こうして想定される場所を求めて、車で移動します。
やがてとある河口近辺にたどり着きました。
対岸にどうやら大きな干潟が現れているようで、何人かの人が潮干狩りをしているのが見えます。
こちら側の岸でもアサリを取っている人がいます。
散歩をしている人に、この辺でアナジャコが捕れるかどうか聞いてみると
「ああ、筆で取るヤツだろ?もう少し先の所で捕れるはずだよ。でも取れたのは2~3年前だから、
今も取れるかどうかわかんねぇなぁ。」というお答えでした。
教えられた場所に行ってみると、対岸に比べると小さめの干潟がありました。
橋のある風景から、どうやらここが調べた「アナジャコの捕れる場所」のようです。

護岸された川岸を降り、泥と砂の混じった干潟に足を踏み入れます。
うへっ、ズブズブっと足が泥の中にめり込んでいきます。
(まあ子供の頃に入った、田んぼ程ではありませんが。)
ハンディ鍬を降るって穴を掘ります。

アナジャコを捕るためには、干潟の表面の土を5~10センチほど掘り返すようです。
表面の土を取り除きしばらく待つと、中に貯まった泥水が澄んできます。
なるほど、直径1~2センチ程度の穴がそこかしこに空いています。
「干潟の下は穴だらけ」です。

さっそくその穴に、筆を差し込んでいきます。
私の事前調査によると、アナジャコの巣穴はY字形をしているらしく、その深さは2~3mにも
達するそうです。
アナジャコはこのY字の上の方にいて、腹部の足を動かし、穴の中に水の流れを作り出して
プランクトン等を食べているそうです。
アナジャコは非常にナワバリ意識が強く、自分の巣穴に侵入して来るものを許さないそうです。
そこで巣穴に筆を差し込むと、アナジャコは「俺様の家に入ってきた不届き物がいる!」と考え、
筆を外に追い出そうとするのだそうです。
すると挿した筆が押し出され、筆の毛先が見えた所でムンズとアナジャコの腕(ハサミ)を掴み、
穴から引き出して捕まえる。これがアナジャコの筆釣りです。

と、そうこうしている内に、差し込んだ筆が持ち上がってきました。
中には単に浮力のせいで浮き上がってしまう筆もあるのですが、何か生物っぽい動きが感じられる
筆もあります。
よぉ~し!筆の先が持ち上がってきた所で・・・と考えていますが、中々そこまで筆を押し出してくれません。
まだ春になったばかりで、アマジャコの闘争心も今一つなのでしょうか?
筆の先が見えたと思って一気に筆先を掴もうとしても、それを察したアナジャコが、サッと穴の奥に引っ込む方がはるかに早いです。
こうなったら作戦変更です。
ネットで見つけた方法で、筆が持ち上がってきたら、あらかじめ人差し指を穴の入り口に軽く入れておきます。
その内に指先にアナジャコの感触を感じたら、すばらくアナジャコの腕を巣穴の壁に押し付けて逃げられないようにします。
そうしておいて周囲の泥ごと掘り起し、アナジャコを捕まえるのです。

やがてまた筆が持ち上がってきました。
まずは筆を軽く押したり引いたりして、アナジャコを怒らせます。
筆はグ~ッと持ち上がってきたと思ったら、ピクッと引っ込んだり、クルッと回転したりして、
アナジャコが筆と格闘しているようです。
やがて指先にモゾモゾとした感触を感じました。
ここで一気にグイッと穴の壁にアナジャコのハサミを押し付けます。
そのまま穴の周囲の泥を掘り起こします。
掘っている内にアナジャコの抑えが緩んで、逃げられないようにします。

やった!やりました!ついに1匹目のアナジャコをGETしました!
ところが私が気合を入れて強く掴みすぎたせいか、捕まえたアナジャコは、なんだかグッタリしています。
バケツに入れるとプカァ~っと横になって、弱弱しく腹部の足が動いているだけです。
先ほどまで、自分の巣穴に入ってきた筆を撃退しようとしていたアナジャコとは思えません。
アナジャコの体はけっこう柔らかく、脱皮したてのザリガニのような感じでフニフニしています。
ここを私は強く掴み、中枢神経でも握りつぶしてしまったのかもしれません。
(下は同様の方法で捕獲した、元気なアナジャコです。)

ほぼ同時期に、妻が干潟表面をノソノソと歩いてきた小ぶりのアナジャコを発見し、GETしました。

この後も、私が筆によるアナジャコを釣り、妻と子供が干潟表面のウォーキング・アナジャコを発見し、という感じで、潮が満ちてくる15時くらいまでに、大6匹・小7匹程度のアナジャコを捕まえる事に成功しました。
他にも、アサリ、バカガイ、怪しい黒い貝(友人から聞いたら「ドロガイ」と言うそうです。)を数個
捕る事ができました。

これで今夜のおかず「アナジャコのテンプラ」が実現できます!

さてアナジャコのテンプラですが、肉はたっぷり・ホッコリ、中身はジューシィ~。
まさしく捕れ捕れの江戸前の味!
あっさりとした中にも、自然の芳醇な味わいが口の中にまったりと広がる。
海原雄山もうならせる、天然モノの天ぷらです!

と言いたい所ですが・・・実は食べていません!
長時間、海風に吹かれて体が冷えきってしまった私は、家にたどり着くなり異様な肩コリに襲われ、
そのまま6時間程、寝込んでしまったのです。
当然、下ごしらえをしないアナジャコを家族は食べる気にならず。
ボールに入れられたままのアナジャコは、そのまま生ゴミになってしまいました。(ToT)
(許してくれ、アナジャコ。僕達は君の勇姿を忘れない。さよなら、そしてありがとう、アナジャコ。)

泥を吐かせるために作った塩水ですが、何が悪かったのか、アナジャコを入れると僅か1時間足らずで全滅。ああ、あんなに一緒だったのに・・・。
(参考までに、ハゼの稚魚は数分で死亡。温くなった泥水に数時間入っていても元気だったのに。)
そんなに水道水は生き物に害なんでしょうか?それを日々毎日飲んでいる私達は?

こうして我が家の第一回アナジャコ捕りは、とても中途半端な結果に終わりました。
ですがアナジャコの旬は、初夏から秋の始めまで。
第二回アナジャコ&ハゼ捕りを実施し、「江戸前の味テンプラ」レポートをお送りしたいと思います。
(何時になる事やら・・・)


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